「聖書は氷河期を教えている」
聖書:ヨブ記1章1節~3節
牧師:宇佐神 実(ジェネセスジャパン会長)
1、過去の地球に氷河期があった証拠
地球の過去の歴史において「氷河期」と呼ばれる大変厳しい寒い時代があった事を教える証拠が地球にはいくつもあります。その第1に、北極圏や南極圏には1000m以上の氷河が存在している事です。鳥取の大山と同じ位の高さの氷河もあるのです。一番高い氷河は約4000mもあると言われています。陸上に降り積もった雪が蓄積されて、やがて氷になって流れ始めたものを「氷河」と呼びます。少しづづつ移動をしているので氷河と呼ばれています。北極や南極をはじめとして、ヒマラヤやヨーロッパアルプスの高山地帯、南米パタゴニアなど、世界中に氷河が分布しています。第2に、剣岳のような鋭い鋭角の形をした世界の山々、世界のU字型の谷などは氷河が溶けて動いて出来た事です。そこにある岩肌には、氷河が溶けて動いたときの傷跡があるのです。
2、氷河期の時期について
氷河期の時期について、進化論者は過去260万年の間4万年から10万年の間に最高50回の氷河期があったと教えています。しかし、聖書は今から約4300年ほど前、AD2300年頃だと教えています。聖書は天地万物を創造された全知全能の神さまが約40人のユダヤ人著者を用いて聖霊によって啓示された神の霊感による書物です。氷河期の時期についての教えは、宇宙や世界の過去の歴史を全てご存知の創造主の神さまが聖霊によって書かれた聖書が正しいでしょうか。それとも、人間が推測して考えた進化論者の教えが正しいでしょうか。当然、全てをご存知でいつも真実のみを教えておられる創造主の神さまの教えである聖書が正しいと判断ができます。
3、ノアの大洪水後約100年後に始まった氷河期
聖書は、ノアの大洪水の約100年後に氷河期が始まった事を教えています。氷河は地層の上にありますが、地球の地層は、ノアの大洪水の時に、海底の淵が全て割れて大噴火が起こり、海底は荒れて一気に地層が出来ました。地層は、長い時間をかけて出来たのでなく、短い時間にできたものだという事を、1980年(昭和55年)5月18日8時32分頃、アメリカ合衆国のワシントン州にあるセント・ヘレンズ山で発生した大噴火で短時間で出来た厚い地層で証明されました。ノアの大洪水の時に起きた地殻変動と造山運動により現在の地層を含む陸地や島が出来たのです。その証拠は、世界の高い山には海にしか生息しない貝の化石が多く発見されている事です。地殻変動と同時に、海底火山爆発で海水温が高くになり、多くの海水が上昇した事です。ノアの大洪水後は、大気圏に上昇した温かい海水により、地球は大きな恐竜やマンモスなどが生息できる湿潤気候となったのです。しかし、約100年後、人類は再び創造主の神さまに背き、「バベルの塔」の建設を始めましたので、人類は再び神さまに裁かれ、一つであった言葉が乱され、世界の各地で火山爆発が起こり、大量の火山灰が地球を覆うようになりました。その結果、、地球に太陽の光が直接射しこむ事が妨げられ、上昇した温かい大量の海水は冷えて大量の雪となって地球に降り注ぐようになったのです。それが、ノアの大洪水の約100年後に始まり、それが500年以上続いたのです。その為に雪が降り積もって出来ている地球の氷河の中は大量の火山灰が含まれているのです。
4、海辺に住んだ人類が世界各地に移動した
氷河期の時代、人類は比較的暖かい海辺に住んだ事を聖書は教えています。(参照:創10:5)。温かい海水が上昇し、それが太陽の陽射しを妨げる大量の火山灰に覆われた大気圏に上り、冷えて雪となって地球に降り注ぎます。その為、海水は徐々に少なくなり海面は約200mも下がり、大陸棚が現れるようになりました。その大陸棚によって、地球の陸や島々が陸続きのようになり、人類が世界に移動して散っていく事が可能となりました。言葉を乱された人類は、言葉が通じる者同士が一塊になって、世界の各地へと大陸橋となった大陸棚を使って移動をしたのです。
5、ヨブ記の証言
「ヨブ1:1 ウツの地にヨブという名の人がいた。この人は潔白で正しく、神を恐れ、悪から遠ざかっていた。1:2 彼には七人の息子と三人の娘が生まれた。1:3 彼は羊七千頭、らくだ三千頭、牛五百くびき、雌ろば五百頭、それに非常に多くのしもべを持っていた。それでこの人は東の人々の中で一番の富豪であった。」
ヨブはイスラエル人ではなくセムの子孫であるウツが住んだ東の地方エドムにある「ウツ」の住人でした。「創10:22 セムの子孫はエラム、アシュル、アルパクシャデ、ルデ、アラム。 10:23 アラムの子孫はウツ、フル、ゲテル、マシュ」。
ウツのあるエドム地方は、一年中温かい地方で「雪」「雹」「氷」とは無縁の地方です。その地方に住むヨブが、何故「雪」「氷」「雹」「霜」等の事を知っていたのでしょうか。「ヨブ6:16 氷で黒ずみ、雪がその上を隠している」。「9:30 たとい私が雪の水で身を洗っても・・」。「24:19 ひでりと暑さは雪の水を奪い、・・」。「37:6 神は雪に向かって、地に降れ、と命じ、・・」。「38:22 あなたは雪の倉に入ったことがあるか。雹の倉を見たことがあるか」。「37:10 神の息によって氷が張り、広い水が凍りつく」。「38:29 氷はだれの胎から生まれ出たか。空の白い霜はだれが生んだか」。以上のように、ヨブ記には寒い地方の気象用語である「雪」「雪水」「雪解け水」「雹」「氷」「霜」「凍りつく」等が多く使用されています。それは、ヨブが「氷河期」を知っていた事を意味します。又、彼は「羊七千頭、らくだ三千頭、牛五百くびき、雌ろば五百頭」という多くの家畜を財産として持っており東の地方で一番の富豪者でした。ヨブが、多くの家畜を養うには、その地に多くの牧草が生えていなければなりません。ヨブが生きていたのは、雪が降らなくなり、温かい気候が戻って牧草が多く生えてきた氷河期の終りのころであった事が分かります。、
大洪水の裁きを受けた人類は、再び不信仰と罪によって神に裁かれて氷河期を迎えました。聖書は、創造主の神さまは愛に満ちたお方ですが、罪に対して非常に厳格に裁くお方だと教えています。もし、私たちの犯してきた罪、又、犯すであろう多くの罪が赦されなければ、神さまの厳格な裁きによって永遠の火の池に投じられ永遠に苦しまなければならない裁きに合う事を聖書は教えています。しかし、神さまは愛に満ちたお方ですので、全ての人が罪が赦されて、永遠の幸福と平和が続く神の御国で永遠に過ごすことを熱く願っておられます。それ故に、その為の道を備えられました。それが、イエス・キリストの十字架です。キリストは全人類の罪を背負って、十字架で身代わりの刑罰を受けられ、三日目に甦られました。あなたが、キリストの十字架の死は、私の罪の為の身代わりの刑罰の死であったという真理を信じて受けいれられるならば、その瞬間にあなたの全ての罪が赦され、永遠の命が与えられ、永遠に幸福が続く神の御国へと導かれるのです。あなたが、十字架のキリストをあなたの救い主だと信じる信仰に導かれる事をお祈りしています。