シリーズ神学ミニレポート
                                                                    2025年6月29日
                                                                 「聖書的福音宣教論3」
【はじめに】 
日本の福音宣教の閉塞感が打ち破られ、福音宣教が前進する為に、日本のキリスト者が知っておかなければならない福音の全体像の11の恵みの福音の内、これまで「罪の赦しと信仰義認」、「神の子とされる」、「三位一体の神の内住」のについてレポートさせて頂きました。今回は、
「罪に堕落した死ぬべき体が、永遠に朽ちない栄光の体になる」という恵みの福音ついてレポートさせて頂きます。

キリストを信じる信仰のみによって与えられる11の福音を今回も以下の通りにお伝えしておきます。
①罪の赦しと信仰義認 ②神の子とされる ③三位一体の神の内住 ④永遠に朽ちない栄光の体が与えられる ⑤聖化と栄化の恵み ⑥天にある全ての霊の祝福に与る ⑦天に国籍を持つ者となる ⑧万物の所有者となる ⑨キリストの御体なる教会(花嫁なる教会)の一員となる ➉メシヤ的千年王国の住民となる ⑪黙示録の新天新地の住民となる

1、肉体の死の原因
 人間の肉体が死ぬ体になった原因を、聖書は人類の始祖であり、代表者として創造された「アダム」が、神との契約を破って「善悪を知る木」から取って食べるという、不従順の罪を犯したからだと教えています。
◆「ロマ 5:12 そういうわけで、ちょうどひとりの人によって罪が世界に入り、罪によって死が入り、こうして死が全人類に広がった・・」
◆「ホセ 6:7 ところが、彼らはアダムのように契約を破り、そこでわたしを裏切った。」
 創造主の神さまは、罪を犯したアダムと契約を結ばれました。その契約は「地が呪われ、人類が苦しむみ、人類が死ぬ」という呪いが契約の条項となっていました。以下の通りです。
「創3:17 また、人に仰せられた。「あなたが、妻の声に聞き従い、食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、土地は、あなたのゆえにのろわれてしまった。あなたは、一生、苦しんで食を得なければならない。 3:18 土地は、あなたのために、いばらとあざみを生えさせ、あなたは、野の草を食べなければならない。 3:19 あなたは、顔に汗を流して糧を得、ついに、あなたは土に帰る。あなたはそこから取られたのだから。あなたはちりだから、ちりに帰らなければならない。」
アダムは人類の代表者として創造されていましたので、彼が犯した罪とその結果は、彼の後に続いて存在する全ての人類も負わされたのです。人類は、アダムにあってエデンの園で創造主に対して罪を犯し、罪に堕落し、その負の結果を全部負っているのです。それ故に、人類の全てが死ぬという運命を背負っているのです。その死ぬべき肉体は、病気をしたり怪我をしたりする苦を同時に背負う事になったのです。
人類の肉体が死ぬというのは、自然現象ではありません。進化論では、人間は初めから死ぬべき存在だと教えていますが、それは聖書の教えではないのです。人間が肉体的に死んだり、病と言う苦しみを負うようになった原因は、アダムにあってエデンの園で罪を犯した結果なのです。
2、死ぬべきからだの贖い(救い)
 人類が罪に堕落した結果、人類が負った死には、二つの死があります。それは第1に肉体の死です。第2は、生ける神さまである創造主との生きた交わりを失ったという「霊的死」です。その霊的死についてパウロはⅠコリント書で次のように教えています。「Ⅰコリ15:22 すなわち、アダムにあってすべての人が死んでいる」。もう一つが前述しています「肉体の死です。アダムは、エデンの園で罪を犯し時、先ず最初に「霊的死」を体験しました。◆「創3:9 神である【主】は、人に呼びかけ、彼に仰せられた。「あなたは、どこにいるのか。」
アダムは罪によって「霊的死」を体験した後、930歳で肉体の死を体験しました。◆「創 5:5 アダムは全部で九百三十年生きた。こうして彼は死んだ」。
イエスキリストを信じる信仰のみによって、そのキリスト者は罪が赦され、永遠のいのちが与えられ、神の子とされ「霊的死」から救われました。その結果、生ける神さまである創造主との愛の交わりに生きる者とされました。しかし、キリスト者の死ぬべき肉体である「からだ」は、罪に堕落した朽ちるべきからだのままです。パウロは、そのからだが永遠に朽ちないからだに変えられる事を「からだの贖い」と呼んで、それがキリスト者の未来における希望だと教えています。◆「ロマ 8:23 そればかりでなく、御霊の初穂をいただいている私たち自身も、心の中でうめきながら、子にしていただくこと、すなわち、私たちのからだの贖われることを待ち望んでいます。」
①キリスト者のからだの贖いの時
 では、キリスト者の罪に堕落した「死ぬべきからだ」はいつ、永遠に朽ちない栄光のからだに変えられるのでしょうか。それは、キリストが空中に来臨される時だとパウロは教えています。復活のキリストが空中に来臨された時に、すでに亡くなった霊のキリスト者天からキリストに随伴します。その時に、彼らの肉体が永遠に朽ちない栄光のからだによみがえり、彼らの霊と一つに結ばれます。その次に、生きているキリスト者の朽ちるからだが、朽ちないからだに一瞬にして変えられるのです。その事を、パウロはテサロニケ人への手紙とコリント人への手紙で教えています。◆「Ⅰテサ4:16 主は、号令と、御使いのかしらの声と、神のラッパの響きのうちに、ご自身天から下って来られます。それからキリストにある死者が、まず初めによみがえり、 4:17 次に、生き残っている私たちが、たちまち彼らといっしょに雲の中に一挙に引き上げられ、空中で主と会うのです。このようにして、私たちは、いつまでも主とともにいることになります。」。◆「Ⅰコリ15:51 聞きなさい。私はあなたがたに奥義を告げましょう。私たちはみな、眠ることになるのではなく変えられるのです。 15:52 終わりのラッパとともに、たちまち、一瞬のうちにです。ラッパが鳴ると、死者は朽ちないものによみがえり、私たちは変えられるのです。」 主がいつ空中に来臨されるかは誰も分かりませんが、今日、その事が起こる可能性があると聖書は教えています。
②旧約時代の聖徒達と大艱難時代の殉教者達のからだの贖いの時
 では、旧約時代の聖徒達の罪に堕落した「死ぬべきからだ/朽ちるからだ」の贖いの時はいつでしょうか。その時は、終わりの時代だとイザヤとダニエルが預言しています。◆「イザ26:19 あなたの死人は生き返り、私のなきがらはよみがえります。さめよ、喜び歌え。ちりに住む者よ。あなたの露は光の露。地は死者の霊を生き返らせます」。◆「ダニ12:2 地のちりの中に眠っている者のうち、多くの者が目をさます。ある者は永遠のいのちに、ある者はそしりと永遠の忌みに。」
では、その終わりの時はいつやって来るのでしょうか。それは、「主の日」と呼ばれる7年の大艱難時代の最後の時です。その時、キリストは地上に再臨され、聖書が繰り返し預言しているイスラエルを中心とした「メシヤ的王国」を実現されます。その時に、旧約時代の聖徒は甦り、「アブラハム契約」で約束された約束の「カナンの地」を受け継ぐのです。
再臨されたキリストは、7年の大艱難時代に荒れに荒れた世界を75日で修復され、エルサレムは世界で一番高い山になり、その山に、再臨のキリストがお住いになる「エルサレム神殿」が建てられます。その時、ダニエルも永遠に朽ちないからだによみがえり、約束のカナンの地に立つのです。◆「ダニ12:12 幸いなことよ。忍んで待ち、千三百三十五日に達する者は。 12:13 あなたは終わりまで歩み、休みに入れ。あなたは時の終わりに、あなたの割り当ての地に立つ。」
旧約時代の聖徒達が「永遠に朽ちない栄光のからだ」によみがえる時に、7年の大艱難時代に殉教した全ての聖徒も同じようによみがえる事が黙示録で預言されています。◆「黙20:4 また私は、多くの座を見た。彼らはその上にすわった。そしてさばきを行う権威が彼らに与えられた。また私は、イエスのあかしと神のことばとのゆえに首をはねられた人たちのたましいと、獣やその像を拝まず、その額や手に獣の刻印を押されなかった人たちを見た。彼らは生き返って、キリストとともに、千年の間王となった。」
以上のように、旧約時代の罪赦された聖徒達、新約時代のキリストを信じる信仰により罪赦された聖徒達は、罪に堕落した肉体から解放され、永遠に病気をしない、死なない、朽ちない、罪を犯さない栄光の体に与ります。
③永遠に朽ちないからだを与えられ天に導かれたキリスト者は、地上に再臨されるキリストの随伴者になる
 1000年の「メイヤ的王国」を実現する為に、キリストは、雲に乗って、又白馬に跨って地上再臨され、反キリストと偽預言者、及びユダヤ人絶滅の為に反キリストによって動員された全世界の連合軍を、来臨の輝き口の息で悉く滅ぼし尽くされます。その出来事をパウロは次のように預言しています。◆「Ⅱテサ 2:7 不法の秘密はすでに働いています。しかし今は引き止める者があって、自分が取り除かれる時まで引き止めているのです。2:8 その時になると、不法の人が現れますが、主は御口の息をもって彼を殺し、来臨の輝きをもって滅ぼしてしまわれます。」
反キリストとその連合軍は、荒野のボツラに逃げた「ユダヤ人撲滅」の為に、ボツラに進軍していきます。その連合軍を再臨されたキリストはお一人で、悉く滅ぼし尽くされる事が預言者イザヤが預言しています。◆「イザ 34:6 【主】の剣は血で満ち、脂肪で肥えている。子羊とやぎの血、雄羊の腎臓の脂肪で。【主】がボツラでいけにえを屠り、エドムの地で大虐殺をされるからだ」。◆「イザ 63:1 「エドムから来るこの方はだれだろう。ボツラから深紅の衣を着て来る方は。その装いには威光があり、大いなる力をもって進んで来る。」「わたしは正義をもって語り、救いをもたらす大いなる者」。
以上のイザヤの預言の成就について黙示録が預言しています。◆「黙19:13 その方は血に染まった衣を着ていて、その名は「神のことば」と呼ばれた。 19:14 天にある軍勢はまっ白な、きよい麻布を着て、白い馬に乗って彼につき従った。 19:15 この方の口からは諸国の民を打つために、鋭い剣が出ていた。この方は、鉄の杖をもって彼らを牧される。この方はまた、万物の支配者である神の激しい怒りの酒ぶねを踏まれる。 19:16 その着物にも、ももにも、「王の王、主の主」という名が書かれていた。 19:17 また私は、太陽の中にひとりの御使いが立っているのを見た。彼は大声で叫び、中天を飛ぶすべての鳥に言った。「さあ、神の大宴会に集まり、 19:18 王の肉、千人隊長の肉、勇者の肉、馬とそれに乗る者の肉、すべての自由人と奴隷、小さい者と大きい者の肉を食べよ。」 19:19 また私は、獣と地上の王たちとその軍勢が集まり、馬に乗った方とその軍勢と戦いを交えるのを見た。 19:20 すると、獣は捕らえられた。また、獣の前でしるしを行い、それによって獣の刻印を受けた人々と獣の像を拝む人々とを惑わしたあのにせ預言者も、彼といっしょに捕らえられた。そして、このふたりは、硫黄の燃えている火の池に、生きたままで投げ込まれた。 19:21 残りの者たちも、馬に乗った方の口から出る剣によって殺され、すべての鳥が、彼らの肉を飽きるほどに食べた。」
以上の戦いに勇ましい地上に再臨される万軍の主であるイエス・キリストに、永遠に朽ちない栄光のからだによみがえった「花嫁なる教会」の全ての聖徒が白い馬に乗って随伴し、天から、戦いに勇ましいキリストの戦いを見るのです。黙示録とユダ書で次のように預言されています。◆「黙19:14 天にある軍勢はまっ白な、きよい麻布を着て、白い馬に乗って彼につき従った」。◆「ユダ1:14 アダムから七代目のエノクも、彼らについて預言してこう言っています。「見よ。主は千万の聖徒を引き連れて来られる。 1:15 すべての者にさばきを行い、不敬虔な者たちの、神を恐れずに犯した行為のいっさいと、また神を恐れない罪人どもが主に言い逆らった無礼のいっさいとについて、彼らを罪に定めるためである。」
【おわりに】
 キリストの花嫁なる教会を構成し、永遠に朽ちない栄光のからだに与った全てのキリスト者は、キリストが実現される戦争が一切ない、エデンの園が回復したかのような美しい大自然に満ちた「メシヤ的王国」でキリストとの結婚の祝宴の恵みに与り、又、その住民として、1000年間主に仕え、主と旧約の聖徒と飲食を共にする事が約束されているのです。
◆「黙19:9 御使いは私に「小羊の婚宴に招かれた者は幸いだ、と書きなさい」と言い、また、「これは神の真実のことばです」と言った」。
◆「マタ 8:11 あなたがたに言いますが、多くの人が東からも西からも来て、天の御国でアブラハム、イサク、ヤコブと一緒に食卓に着きます。」
◆「マタ26:28 これは、わたしの契約の血です。罪を赦すために多くの人のために流されるものです。 26:29 ただ、言っておきます。わたしの父の御国で、あなたがたと新しく飲むその日までは、わたしはもはや、ぶどうの実で造った物を飲むことはありません」。